認知症ケアを行う看護師の仕事内容は、一般的な看護師とどんな違いがあるのでしょうか。認知症ケアとは、認知症の患者を看護する全ての人達ができる事です。それぞれの役割があって連携を取り合っていきながら患者のサポートをしていきます。認知症と言っても、まったく体が動けなくなるわけではなく、感情表現や行動ができる患者が多いです。しかし、予測がつかない行動をしてしまうため、専門的な知識を身に着け事故を未然に防ぐ必要があります。特に、入院後の認知症患者の病変は環境が変わる事でさらに悪化してしまう事もあります。看護する家族に対するケアも、認知症ケアでは大切な役割の一つです。認知症は、一つのカテゴリーとして実際には患者によってその病状は様々です。そのため、一人一人の症状をよく理解していないといけません。また、感情やその人の人生背景が引き金になる事も多いので、家族構成や今までの仕事、本人の気質などを配慮することもあります。バイタルチェックや入浴介助などはもちろんですが、医療的アドバイスも行えるのが認知症ケアができる看護師の役割です。携わる全ての人に、指導ができるのは看護師と医師だけです。一人で抱え込んだりせず、チームとして協力しあいながら患者を支える体制づくりをしてあげるのも大事な仕事内容といえるでしょう。介護職で働く方の中には、看護師でなくても認知症の患者の介護を長くしてきた方も多いです。看護師は、そんな方々と連携を取り合い、医療知識のシェアをしながら、一人でも快適で社会的な生活を送るために医療の現場をこなしています。